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園芸・植物 / 更新 2026-10-25

園芸・植物は、4人に1人の趣味なのにVTuberが少ない

園芸やガーデニングをする人は10歳以上の26.0%。植物の育つ様子は、毎日の配信と相性がいい題材です。ベランダや窓辺から始める企画の切り口10個、撮り方、種苗法と外来生物の注意点まで。

なぜ空いているか

植物を育てるのは、とても身近な趣味です。総務省の調査では、1年間に「園芸・庭いじり・ガーデニング」をした人は10歳以上の26.0%(2021年)でした。4人に1人で、料理や菓子作り(19.0%)よりも多い数字です。

それでも、植物を配信の柱にしているVTuberはまだ少ないのが今の状態です。理由はだいたい次の3つです。

  • 植物はすぐには変わらないので、配信にならないと思われている。
  • 庭がないとできないと思われている。
  • 外の様子が写るので、身バレが怖い。

ただ、ゆっくり変わることは、毎日少しずつ見せる配信に向いています。ベランダや窓辺の鉢1つでも始められますし、映す範囲を鉢の周りだけに絞れば、外の景色は写りません。

どんな人が見ているか

  • 自分も育てている人。水やりの量、虫の対策、枯れかけたときの対処を知りたい人です。
  • 育ててみたいけど迷っている人。初めてでも枯らしにくい植物を探しています。
  • 癒やされたい人。土をいじる音や、葉が伸びる様子は、静かな背景として好まれます。
  • 家庭菜園をする人。育てた野菜を料理するところまで見たい人もいます。

VTuberがやる強みは、植物に名前と性格を付けて語れることです。育て方の動画はたくさんありますが、「うちの子」として成長を追う人がいると、見る人はその植物のファンになります。

見られやすい時間

朝の水やりの時間と、夜の雑談の時間が合います。朝は短く、夜は1日の変化を振り返る枠にすると、同じ鉢でも2つの配信が作れます。

VTuberがやるときの企画の切り口

  1. 種から育てる記録。芽が出るまでを毎日短く見せます。
  2. 朝の水やり配信。5分だけ、植物の様子と今日の予定を話します。
  3. 枯れかけた鉢を立て直す。視聴者と一緒に原因を探します。
  4. 100円ショップの鉢と土で始める。初心者が真似しやすい形です。
  5. ベランダで野菜を育てる。収穫したら、料理の配信につなげます。
  6. 植え替えの作業配信。土と根の様子は、ふだん見られない分だけ見どころになります。
  7. 観葉植物の紹介。部屋の中で育てやすい植物を、実物で見せます。
  8. 視聴者の植物の相談に乗る。写真を見ながら一緒に考えます(断言はしません)。
  9. 季節の花を追う。春の種まきから秋の片付けまで、1年を通した企画です。
  10. 早回しの成長記録を作る。1か月分の写真をつないだ短い動画は、検索からも見つけてもらえます。

始め方と機材

  • 鉢の周りだけを映す。カメラを鉢に向けて固定し、窓の外や隣の家が写らない角度にします。
  • 定点で撮る。同じ位置、同じ時間に写真を撮っておくと、あとで成長の記録が作れます。
  • アバターは画面の隅に置く。主役は植物です。
  • 手元の作業は真上から撮る。植え替えなど手を動かす回は、机の上で真上から撮ると土が散らかっても見やすくなります。

最初の4週間の進め方

  • 1週目:育てる植物を決めて、鉢と土をそろえる回を配信します。
  • 2週目:種まきか植え付けをして、毎日の記録を始めます。
  • 3週目:視聴者に植物の名前を付けてもらいます。
  • 4週目:1か月の変化を写真で振り返る枠を作ります。

伸びてきたら

植物の名前と「育て方」をタイトルに入れた短い動画を作ると、同じ植物を育てている人に見つけてもらえます。収穫や開花のような区切りの日は、長めの枠で祝います。

気をつけること

  • 登録品種を増やして人に渡さない。種苗法で登録された品種は、増やして人に譲ったり売ったりするのに、育てた人(育成者権者)の許諾が要ります。種や苗の袋に「登録品種」とあるか確かめます。登録されていない一般品種は、自由に増やせます。
  • 特定外来生物を育てない。外来生物法で指定された植物は、育てること、運ぶこと、植えることが原則として禁止されています。珍しい水草などを手に入れるときは、環境省の一覧を確かめます。
  • 植物の病気や虫の相談は断言しない。写真だけでは分からないことが多いので、「たぶん」「〜かもしれない」を付けて話し、園芸店などへの相談もすすめます。
  • 農薬や肥料は表示どおりに使う。量や使い方を自分流に変えて見せると、真似した視聴者が困ることがあります。
  • 案件は「PR」と分かるように。苗や園芸用品の提供を受けたら、最初に「PR」「提供」と伝えます。2023年10月から、広告であることを隠した宣伝は景品表示法の規制対象です。

園芸は、毎日少しずつ変わることがそのまま配信になるジャンルです。鉢が1つあれば、明日の朝から始められます。

出典

  1. 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」(表4-3)
  2. 農林水産省「品種登録制度(種苗法)」
  3. 環境省「外来生物法 何が禁止されているの?」
  4. 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」

※この記事には、YouTubeから集めた視聴数やVTuber数は載せていません。数字は上の公的な統計・調査によるものです。